鋼材専門会社の倉庫で腰壁が保管材の衝突で
破壊された緊急修理事例です。
鉄骨造りの大きな倉庫で外壁の腰回りはブロック積みで
上部は小波スレートの典型的な倉庫建物。
取り扱い品目が鉄鋼材なので重量がかなり重い物ばかり。
鋼材をホイストで吊り上げ移動時にバランスを崩して
ブロック壁を突き破ったらしい。
この腰壁ブロックは過去に何度も破損しています。
業務上の宿命のような納まり。
下図は編集加工で斜め端がカットされています。
中から見れば生々しい衝撃による破壊跡。
何度もトラブルが起きる場所なのでブロック積みは、
あえて無筋納まりで補修してあります。
その方が衝突時に鉄筋に引っ張られず部分的な破損で済み
被害が拡大せずにすみます。
補修も簡易な納まりで良いとの事で積み直しは
スピード仕上となります。
コンクリートブロック積みの作業は、あらゆる場面で
応用が利く利用価値の高い作業です。
こんな時はブロック積みだけではなくモルタル刷毛引き仕上の
左官技能の基本が必要で別の機会が有ればね改めて
ノウハウや詳細をアップして見たいと思います。
この建物は別なメンテナンスもさせて頂く事になり、
この後も、お陰様で関わりの機会は続きます。