皆様方はトイレのタイル床が突然こうなったら・・どうしますか?
問題は、トイレ使用後に上の段から下へ降りたとたんに、こうなると・・
恐らく足を床下に突っ込み割れたタイルの角で向こうずねを傷つけるか?
ヘタすると骨折か?・・ただではすみませんね。
この現場では、そうはならず徐々にタイル床がフワフワして欠けはじめ
ついには、念のために、恐る恐る足で踏むと・・
一気に、このように大穴が空いたらしいです。
こう言うことが有りますので脚立に上がり作業する時には
脚立の足の下には養生板を敷いて乗せてから脚立の上に乗らないと
脚立の足が、このように床を突き破ったら・・
脚立の上に乗っていた作業者は・・どうなるか?
だいたい、お察しは、つくかと思います。
大変な労災事故となります。
下の段で穴あきの周辺は、タイル床仕上げは、まだ残っていますが
・・床裏板は腐食しています。
思い切り足でタイル床を踏みつければ・・
間違いなく陥没するでしょう。
床裏を見れば明らかです。
有り得ない事では無く・・有り得る事としてリスク回避策の
レパートリーにしていれば、きっと我が身や、大切な関係者を不慮の事故から
救う事が出来るでしょう。
似たような事では屋根のカラーベストやスレート屋根でも
脚立を乗せて作業時には陥没抜け落ちは・・同じ事になります。
まず補修前には穴からデジカメを突っ込んで既存の床下を撮影し他の部分も調べて
修理範囲を確認します。
まずは便器を乗せている上の段は裏側を調べると問題無しでした。
床下地の根太材は・・↓生きてます。色で解ります。
さらに手前の木製床板の下はどうなのか?調べると・・束が直、立てで
足元が腐食で時間の問題ですから手前の床下は撤去しないとダメです。
穴あき陥没した下段のタイル床は土間排水が有ったのでトイレ床の
水洗いするたびに床下地に湿気が残り合板の腐食が激しく
痛みが進んだと思われます。
下地の合板だと耐水合板なら良いですが多分
普通合板だったので、これほど腐食かと思います。
まだ合板では無く松やヒノキなど普通の座板なら、もっと
長持ちしたかも?知れません。普通合板の水切腐れは弱点です。
まずは手前の木製床板を張替え補修して
作業がしやすいスペースを作り次に進みます。
とりあえず手前の床板を先に張り替えて、これで一安心です。
便器がオーバーフローした時は下段に排水目皿が有れば良いですが
水洗い掃除はしないらしいので排水はカットし
当日に一発仕上のCFシート張りで完了です。
トイレの床は埋め戻しのコンクリート下地が
時々、有ります。
ほとんどは、このような木下地のタイル仕上が
有りますので注意が必要です。
これで安心してトイレの使用が可能になりました。
この修理では木工事とCFシート仕上げの内装業務と
少しですが排水配管のカット塞ぎの設備工事など
僅かの事ですが、それぞれに最低限のノウハウが必要な
3種の多能工・職での対応となります。