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排水管の詰まり抜き

台所流しの排水が詰まり流れない緊急トラブル対処事例です。

 

良く有るパターンで排水管の詰まり原因では解り易い展開でした。

 

現地を拝見すると狭い通路の奥の方で僅かに

土間コンクリートに水漏れがあります。

 

台所の流し台の排水が外に出た付近の会所桝からの

オーバーフローです。

 

とても狭いので体を横にして出入りしますが、

この程度なら、入れるだけ良い方。

排水詰り02通路の道路際付近.JPG

道路の近くに有る外側の排水掃除口を開けると・・

ご覧のように、溜まっていた雑排水が一挙に溢れ出て来ました。

排水詰り01施工前全景.JPG

掃除口からの中の排水管を覗くと油の凝固した堆積物が

ビッシリ詰まっています。

排水詰り03掃除口内部堆積物.JPG

掃除口からワイヤーや板バネを差し込んで詰まりを抜こうとしても

抜けないので、道路に有る下水マンホールの固い蓋を無理やり開けると

・・上向きエルボ継ぎ手のトラップ仕様です。

 

道路側の固いマンホールの蓋を開けなければ永遠に状況は解らず

詰まり抜きは解決しても悪臭防止は無くなり別問題を残す事になります。

 

この展開になっている事例は多いと思います。

 

上に向いて水が溜まるようになっており下向きなら

排水が抜けやすいと思い、この付け方は逆ではないか?と

思う人が多く、良かれと思い、これを下向きに変えると

後で悪臭が敷地や家の中に充満します。

 

わざわざ水溜まりを設けて封水の防臭機能にしてあります。

排水詰り04道路のマンホール内部.JPG

その代わり、このように油と洗剤が反応して石鹸のような

凝固物ができて堆積します。

 

それで、このように排水が詰まります。

 

このLボー継ぎ手まではワイヤや板バネは来ますが、

先端が曲がりなので先ほどは抜けなかったのですね。

 

ここで注意は、無理やり掃除口から突っつき続けると、いずれは

Lボー継ぎ手が無理に押されて外れてしまい

詰りは抜けて排水は通りますが・・外れたLボー継ぎ手は

下水管に落下したままでトラップ機能が無くなり

悪臭が下水管から敷地、家の中に逆流する事が永遠に続きます。

排水詰り05道路のマンホール内部の詰まり物原因.JPG

板バネを突っ込んで大きな塊りをほぐして掻き取ります。

 

その後は排水の水を流しながら奥の方に残っている欠片も

取りのぞきますが取れた結果を見る為にも網で受けて収集します。

排水詰り06下水枡内部堆積物.JPG

いちいち除去した堆積物を下水管に放置せず一時保管するのは

御客様に原因説明する為と、もし塊りを下水管に投棄すると

近所から見ている人が異物の不法投棄と疑われる事が有ります。

 

面倒でも市の回収ゴミに出して下水には入れない方が無難です。

排水詰り07除去後の堆積物.JPG

これらが除去した一部です。↑この場合に堆積物は

土嚢袋に入れてバケツで受けます。

 

こうする事でヘドロ類の水気が土嚢袋の網目から抜けて

カスだけ袋に残り後始末が容易です。

 

水切れができないナイロン袋などにベタベタのヘドロを

臨時に保管していると廃棄処分する前にナイロン袋が破裂したり

物に当たり穴が空き一時保管中の車の中や置き場所が

こぼれた汚水や悪臭で大変な事になります。

 

時々、マンホールの蓋は開けて上向きLボー継ぎ手付近は

点検するのが必要です。

 

しかし重い鉄の蓋は簡単には開きません。

 

簡単に開くと通行時に転落しますので固いのが当たり前です。

 

最近の道路上のマンホール蓋は、いたずらで開けたままなら

誰かが転落して大事故になるので簡単に外れないようになってます。