流し台のシンクに流す排水が抜けにくく
流し台下の床上に水が漏れるトラブルの対処。
足元の床と流し台の下、隙間から流した水が
漏れてくるのは、よくあるパターンです。
主な原因は色々ありますが単純な方法で調べます。
まずはシンクに水を流して見て、流した水の量によって
床上に濾水が現れる時間を見ます。
流した水量とオーバーフローしてくる時間で、
どの辺の位置、距離、深さなのか?が推測可能。
但し、途中で床下などに濾水している場合は時間差や
水量の判断で詰りの位置探しは困難です。
やはりケースバイケースで違うので判断方法は
色々な工夫をしてみましょう。
この現場では水量が少なくて、すぐに足元に
オーバーフローしてきたので詰り位置は近いです。
シンク下のジャバラ排水ホースを外して床下排水管の
中を覗くとLボー継ぎ手の底に異物が見えます。
画像を拡大しているのでバケツの中のように見えますが
直径50㎜程度のvu排水管の中で奥のLボー継手内部で
詰り物が溜まっている状況です。
上からヘタに詰り物を突っつくと奥にずれて
取りにくくなるので慎重に取り出します。
長い火挟みか掃除機のホースを突っ込んで
吸い取るのが無難です。
取った後は排水管に直接、水を流し込みオーバーフローしてくるか?
否か?を調べて問題なければオッケー。
除去した物はお箸などがたくさん詰まっていました。
長い物なのでLボー継手を曲げれきれずに何本も立ち往生で封鎖で
他の異物が堰き止める詰り状態。
除去物をバケツに入れ詰り原因を使用者様に、
排水設備の不具合ではなく明らかな使用者責任を説明し
今後は同じ事にならないように対策例なども示し完了です。
そもそも流し台のシンクに排水トラップがあれば
こんな事にはなりません。
古い公団型流し台だったので最初からゴミ詰まりや
配管からの悪臭防止のトラップが無いタイプ。
旧式の排水口やトラップが有っても掃除が邪魔で
外して使用している場合は、こうなります。
対策方法の簡単な方法としては排水ジャバラホースを長めにして
ワザと曲げればトラップ機能になります。
やはりシンク下の排水金具をトラップ付きに取替るのが
もっと機能的で衛生的にもなります。
その事例も機会が有れば記事をアップさせて頂きますので、
とりあえず、この件は終了です。