古い賃貸コーポですが玄関ドアの取っ手が、珍しいひび割れです。
開け閉めが困難で動作不良のトラブルは多いですが
こんなにハッキリと折れるとは・・どうしてでしょうか?
拡大で↓ご覧下さい。
違う角度からも・・こんな事は有り得ないです。
もしかすると製造工程や品質に問題が有る欠陥商品かも?
メーカー名は・・アルファです。知名度の高いメーカーです。
現場の下見を終えて各種条件をチェックしてから適合品を手配します。
必要な条件としてはバックセット寸法は?
・・このドアは、ほとんどがBS100㎜です。
そして正面のフロント掘り込みサイズです。
最近は取替え用の万能タイプが有利なので多用します。
調達品は、たまたま、メーカーが同じアルファです。
しかし品質グレードは格段にアップしています。
まずは古い取っ手を解体して新しい物を仮付け。
本締めはしません。
落ちない程度で動く程度に軽く仮止めします。
少しづつ閉めて徐々に安定させるように電動工具ではなく
手で普通のプラス先端のドライバーで丁寧に軽く締めていきます。
このタイプはノブの取付ビスのピッチが変更できるように、なっています。
フロントの箱錠は古いままで穴が合わない時は変化できます。
内外、両方のノブを仮付けしてスムーズに動く位置でビスを固定します。
あまり強く締め過ぎると変形して動作不良となりやすいので全体に
バランス良くビス止め固定します。
普通は施錠した時に室内側のツマミは横向きが標準方向です。
なぜ?横向きで施錠状態にするのか?・・は
昔ながらのカンヌキで施錠状態は戸締り棒を横に差込み状態。
施錠わ止めて棒を抜き真っすぐ縦に壁などへ立てかけが解除状態。
タテとヨコの目視判断が施錠状態の解りやすいイメージです。
中の本体が固定されたら外側の化粧プレートを専用工具で締め付けます。
本体が全体に落ち着いたら今度は
フロントの仮止めしていた皿ビスを抜き取り
防犯ガードを取付し、開閉テストをして異常が無ければ完成。
もちろん施錠と解錠も2~3回ほど
キーの抜き差しも繰り返して確認します。
やはりサッシのメーカーによって納まりも、かなり異なりますので
万能用が適合率が高いです。
※他者が無理やり何度も取っ手錠や、その付近を
改造した形跡の有る場合はドア自体を取替えしなければならない
部品交換では済まないリスクも有りますので注意。
次の事例もお楽しみに。