雨漏りの簡易対策の本番事例ですが
細かい手順はパスして簡単に掲げます。
実際の実施に関して具体的な支援を御希望の方には
近々、ご案内させて頂きます支援申込サイトから
御予約して頂ければ実用・実益に向けた内容を
提供させて頂きます。
まずは既存瓦を剥がして古い野地板の上に
合板下地を釘打ちやビス止めなどで重ね張りをします。
この時の注意点は、もちろん不用意な屋根上での
体重の掛け方で転落や屋根瓦や野地板の下地材ごと
屋根の踏み抜き落ちや軒先のタルキ折れなどで
大事故のリスク回避は言うまでも有りません。
作業手順は当然としても、どの程度の範囲ごとに
手を付けるか?です。
強風時には古い劣化した防水紙やゴミが近隣に飛散し
迷惑をかける天候なら即座にゴミ類を袋詰めしながら
どのように飛散防止に配慮するか?は大切です。
一気に瓦を剥がさずに合板一枚ずつの範囲だけ
剥がしては納めての繰り返しが無難なのか?
色々な事情により途中で中断の場合は
その方が安全な施工ペースとなります。
今回は、そんな部分的な繰り返し工程でしたが
これは対応人数次第で異なります。
合板厚みは新規瓦に葺き替えなら通常は12㎜程度の
構造合板を用いますが今回は4㎜合板の薄物。
理由は長年の耐久性や新規瓦の可能性が無い為で
防水目的のゴムアスルーフィングシートが
古い野地板の上に残るゴミや突起物で破れたり
しない為の目的です。
又は古い野地板の隙間や継ぎ目の影響で屋根瓦の上を
歩くと防水シートが断裂しやすくなるのを避ける
下敷き下地としての重ね張りが目的です。
合板を、どの位置で釘止めやビス止めするのか?
切断方法や張る方向や重ね代は必要か?否か?。
軒先廻りの段差は、どうする?など
細かい事は有りますが今回はパスします。(^_^;)
地瓦の葺き戻しは瓦割の横幅による位置決めや
流れ方向でも瓦割寸法での端の位置が納まるか?
否か?を把握するのが重要な判断となります。
単に剥がして単に成り行きで並べ直しても
切断が必要だったり寸法が届かず端まで
行かず足らなかったりなど・・
無理やり切断して納めていた部分を
違う場所で並べてしまったりでは
上手く納まるとは限らないのです。
地瓦は最初から無理気味の納まりも有り
予測外の事も有りましたが葺き戻しは完了。
問題は棟付近の納まりですが
大面やノシ瓦は再利用とシリコンコーキングの接着や
欠けの補修は継ぎ合わせで問題なく実施。
古い銅線も劣化していたのでステン線に取り換えて
縛り付け固定で、なんなく積み並べで納まりました。
大問題だった再利用不能となった両端に必要な
破損した巴瓦の代用策ですが小波スレートの棟部材で
薄型の棟トモエ部材を切断加工して用いました。
[雨漏り類神]
厚型スレート瓦の部材とは全く違うけど・・
製造中止だし、しかたないね。
棟の巴は屋根に一組しかなく地瓦の枚数とは違い
古い中古瓦としても入手は困難。
むしろ、これなら軽量だから落下時の危険性は少ないし!
それでも種別違いだから邪道の域だけど、まっ・・いいか!。
施工結果の感想としては地瓦の止め方は
ステン釘の打ち込みを通例として用いましたが
キリで下穴を空けていないと合板の厚みが薄いので
古く固くなった野地板の反発で立ち込みにくい難点が有り
ビス止めの方が容易でしたが部分的な差し替えが必要な時は
釘の方が抜きやすいので、しかたなく釘打ちを実施。
[雨漏り類神]
・・しかし・・
長年持たす必要も無く簡易処置だったのなら
容易なビス止めが良かったのではないか?
その通りで下穴を空けて打ち込んでも入りきらず
叩き込みで瓦が割れても不思議でない事も度々。
次からは細メの小頭ビスで試すつもりなので
今回は実態試しとしては良い体験となりました。
[雨漏り類神]
そうだね。
何事も机上の推測や判断では現実的な体感は得られない。
やはりインプットだけでは無く、やってみる
アウトプットから材料や道具が明確な反応として
答えてくれる事が多いよね!
やはり何事も、やってみないと実態での
体感となる腹落ち体験は得られないことが
近年でもまざまざと教えれるので
興味深い事が続き、なぜか?辞められないのです。
[雨漏り類神]
それは・・フロー状態で嵌ってしまう事!。
雇用形態での関りなら・・そんな余裕の立場は少ない。
そんな環境で関わりたいなんてのは
「自分の請負仕事だけでやってくれ!」
・・って雇い主には言われるよ。
これで屋根瓦は既存物の再利用で破損部分は
代替部材の調達のみとして
合板下地の重ね張りにゴムアスルーフィングの
敷き込みで防水機能を改善する内容で完了しました。
古い建物や屋根瓦は多く存在し
こんな条件での対応は、まだまだ必要な事が続きそうですので
参考になれば幸いです!
(^_^;)
これで、屋根瓦の防水下地の改善 物語は幕!です。
次のアップは[ネズミ対策での暫定策事例]を、お楽しみに。