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用具・材料・や各種基本の対処策、準備からリアルで変化する実務行動や現場での支援策の提供を御試し、御利用下さい!

屋根の雨漏り対策4/4(既存瓦の葺き戻し改善)

雨漏りの簡易対策の本番事例ですが

細かい手順はパスして簡単に掲げます。

 

実際の実施に関して具体的な支援を御希望の方には

近々、ご案内させて頂きます支援申込サイトから

御予約して頂ければ実用・実益に向けた内容を

提供させて頂きます。


まずは既存瓦を剥がして古い野地板の上に

合板下地を釘打ちやビス止めなどで重ね張りをします。

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この時の注意点は、もちろん不用意な屋根上での

体重の掛け方で転落や屋根瓦や野地板の下地材ごと

屋根の踏み抜き落ちや軒先のタルキ折れなどで

大事故のリスク回避は言うまでも有りません。

 

作業手順は当然としても、どの程度の範囲ごとに

手を付けるか?です。

 

強風時には古い劣化した防水紙やゴミが近隣に飛散し

迷惑をかける天候なら即座にゴミ類を袋詰めしながら

どのように飛散防止に配慮するか?は大切です。

 

一気に瓦を剥がさずに合板一枚ずつの範囲だけ

剥がしては納めての繰り返しが無難なのか?

 

色々な事情により途中で中断の場合は

その方が安全な施工ペースとなります。

 

今回は、そんな部分的な繰り返し工程でしたが

これは対応人数次第で異なります。

 

合板厚みは新規瓦に葺き替えなら通常は12㎜程度の

構造合板を用いますが今回は4㎜合板の薄物。

 

理由は長年の耐久性や新規瓦の可能性が無い為で

防水目的のゴムアスルーフィングシートが

古い野地板の上に残るゴミや突起物で破れたり

しない為の目的です。

 

又は古い野地板の隙間や継ぎ目の影響で屋根瓦の上を

歩くと防水シートが断裂しやすくなるのを避ける

下敷き下地としての重ね張りが目的です。

 

合板を、どの位置で釘止めやビス止めするのか?

切断方法や張る方向や重ね代は必要か?否か?。

 

軒先廻りの段差は、どうする?など

細かい事は有りますが今回はパスします。(^_^;)

 

地瓦の葺き戻しは瓦割の横幅による位置決めや

流れ方向でも瓦割寸法での端の位置が納まるか?

否か?を把握するのが重要な判断となります。

 

単に剥がして単に成り行きで並べ直しても

切断が必要だったり寸法が届かず端まで

行かず足らなかったりなど・・

 

無理やり切断して納めていた部分を

違う場所で並べてしまったりでは

上手く納まるとは限らないのです。

 

地瓦は最初から無理気味の納まりも有り

予測外の事も有りましたが葺き戻しは完了。

 

問題は棟付近の納まりですが

大面やノシ瓦は再利用とシリコンコーキングの接着や

欠けの補修は継ぎ合わせで問題なく実施。

 

古い銅線も劣化していたのでステン線に取り換えて

縛り付け固定で、なんなく積み並べで納まりました。

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大問題だった再利用不能となった両端に必要な

破損した巴瓦の代用策ですが小波スレートの棟部材で

薄型の棟トモエ部材を切断加工して用いました。

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[雨漏り類神]

厚型スレート瓦の部材とは全く違うけど・・

製造中止だし、しかたないね。

 

棟の巴は屋根に一組しかなく地瓦の枚数とは違い

古い中古瓦としても入手は困難。

 

むしろ、これなら軽量だから落下時の危険性は少ないし!

それでも種別違いだから邪道の域だけど、まっ・・いいか!

 

施工結果の感想としては地瓦の止め方は

ステン釘の打ち込みを通例として用いましたが

キリで下穴を空けていないと合板の厚みが薄いので

古く固くなった野地板の反発で立ち込みにくい難点が有り

ビス止めの方が容易でしたが部分的な差し替えが必要な時は

釘の方が抜きやすいので、しかたなく釘打ちを実施。

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[雨漏り類神]

・・しかし・・

長年持たす必要も無く簡易処置だったのなら

容易なビス止めが良かったのではないか?

 

その通りで下穴を空けて打ち込んでも入りきらず

叩き込みで瓦が割れても不思議でない事も度々。

 

次からは細メの小頭ビスで試すつもりなので

今回は実態試しとしては良い体験となりました。

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[雨漏り類神]

そうだね。

何事も机上の推測や判断では現実的な体感は得られない。

やはりインプットだけでは無く、やってみる

アウトプットから材料や道具が明確な反応として

答えてくれる事が多いよね!

 

やはり何事も、やってみないと実態での

体感となる腹落ち体験は得られないことが

近年でもまざまざと教えれるので

興味深い事が続き、なぜか?辞められないのです。

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[雨漏り類神]

それは・・フロー状態で嵌ってしまう事!。

雇用形態での関りなら・・そんな余裕の立場は少ない。

そんな環境で関わりたいなんてのは

「自分の請負仕事だけでやってくれ!」

・・って雇い主には言われるよ。

 

これで屋根瓦は既存物の再利用で破損部分は

代替部材の調達のみとして

合板下地の重ね張りにゴムアスルーフィングの

敷き込みで防水機能を改善する内容で完了しました。

 

 

古い建物や屋根瓦は多く存在し

こんな条件での対応は、まだまだ必要な事が続きそうですので

参考になれば幸いです!

(^_^;)

 

これで、屋根瓦の防水下地の改善 物語は幕!です。

 

 

次のアップは[ネズミ対策での暫定策事例]を、お楽しみに。

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