先の事例で薄いモルタル外壁の貫通には
簡易なダイヤモンドホルソーでも有効を試しました。
今度は砕石混じりの硬いコンクリート基礎の貫通で
ハンマードリル使用例です。
貫通目的は汚水管の増設配管を通す為です。
白アリ防除などで床下の基礎が閉鎖され出入りできない場合の
開口手段にも多用する共通例。
作業場所は建物の中央付近で間仕切り基礎なので
外部から楽々とは開けられません。
まだ救いなのは和室、畳間の下なので粗床板を一時撤去し
作業の近場を開口し出入り口にできるのでやり易い条件です。
しかし作業する時の姿勢、体制は床下に潜り込み
寝転んでハンマードリルを使用しますので
かなり体力と要領を要します。
そしてハツリ作業時の粉塵など吸い込み防止の
防塵マスクは最低限必要です。
もっと長時間、大規模に作業する場合は送風機で吸気や
排気ダクトを考慮して室内にも粉塵を、まき散らさないように
対処しなければなりません。
まず、いきなりどこからでも斫るのではなく
切断、開口領域の外側を15~18㎜コンクリート用ドリルで
捨て穴を2~3cmピッチであけます。
100㎜以上の大口径コンクリート用ホルソーで
丸穴を開ければ楽で早いですが・・とにかく
道具が高いし、狭い場所で大きい電動工具は
反回転の反発力を手に受けると骨折の危険有り!
めったに使用しない工具への投資は不経済なので
必要ならリースですが・・高額の刃は自分持ち。
先端工具の大口径コア部分は何万円もします。
あける位置は・・こんな状態。
(写りが少し手ぶれなので見にくいです)
基礎の土台を固定するアンカーボルトが所定の位置に
入っている付近は極力その位置に穴をあけるのは
避けなければなりません。
そして基礎本体の縦筋・横筋の位置が有るなら
・・出来る限り避けます。
この作業に要する歩掛り時間は一ヶ所で約一時間程度でした。
狭い場所に限らずハンマードリルなどブラシ付モーター電動工具を
使用する場合は、お決まりの基本要領で優劣の差が出ます。
具体的にはモーターの冷却風の吸い込み部分から地盤の
土や砂、埃を吸い込みモーターの電極
カーボンブラシ部分を傷つけてしまう事
で工具がストップしたり消耗を早めて故障が早くなります。
そして作業中にはモーターの中に入り込んだ異物が
排気ファン口から四方八方に飛び出し
作業者の顔や体に強く跳ね当たり痛い目にあいます。
もし目に這入れば即、病院行きです!
初歩的ですがとても重要なゴミ吸い込み防止策は
他の似たような電動工具にも通用する共通ポイントです。