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雨洩り工事4(釉薬瓦のスガリ谷で斜め切り瓦の欠損事例)

釉薬瓦の屋根瓦に上がり二階の外壁を見る必要が有った時に

予定外の応急処置が必要になった事例です。

 

別の位置に屋根上を歩行移動中に、ふと発見した

雨洩り直前の状況に遭遇しました。

屋根の形状は寄せ棟のスガリ谷の上部付近です。

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二階の窓付近で室内からは見えない死角位置に有ります。

ガリ谷の納まりは斜め切りの瓦が不安定で

非常に納まりが曖昧な部分。

 

よって、その付近の瓦の上は極力、直接、体重を掛けて歩きません。

 

もしどうしても通過する時で何度も往復で長丁場に、なりそうなら

歩み板などの養生板を置いて長期荷重に耐えられる仮設をします。

 

もしくは瞬間的にも渡る場合は手足を付いて四つん這いの

カッコ悪い姿勢でも分散荷重で通過の配慮をします。

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上の図のように瓦の形状と谷板金の形状や高さによって

変形が大きく、瓦の座りが悪く落ち着きがありません。

この谷板金には素人が塗装した様な汚れ塗り跡が

瓦の、あちこちに付着した跡が見えました。

もしかしたら塗った時に不安定な瓦を踏んで動かしてしまい

その後、ずれてしまったのかも知れません。

黒いゴムシートを仮敷きして応急処置の途中部分ですが、

この下には僅かに谷板金の折り返し縁が見えています。

谷板金の下には防水シートを敷いていますから

即、雨洩りには、なりませんが放置はできません。

剥がれた半端瓦は小さいので普通は針金で吊っているはずですが
針金も無くコーキングなどの接着跡も無し。

元々、最初の施工時は大きかった物が

割れて自然脱落したのかも?

処置としては壁際に近い納まりなので針金で吊って固定するのは

地瓦を剥がして野地板に止める事は出来ない位置なので

防水テープを張りコーキングで接着して補修完了。

最後の仕上画像は撮影忘れか?不明なので表示しませんが、

こんな場面は似たような事例がたくさん有ります。

 

皆様方も自力で屋根付近の塗装や他の目的で屋根瓦の上を歩く時は

転落防止は基より歩行要領や納まり対処の違いによっては、

とても重大な影響を及ぼしますので瓦上の歩行には気を付けましょう。

 

これにて、この参考事例は終了します。