難解だったマンションの水漏れ事例です。
下の画像は見にくいですが梁のコンクリート側壁に
クロスを直貼りしている所から濾水。
四階建てマンションの二階居室で内壁のクロスが
水ふくれ状態で針で突くと水が出るとの事。
普通は上の階の原因で水漏れすると階下に影響が出ます。
この現場では過去に上の階で洗濯機の排水が抜けて
床に多量の水を溢し階下の天井が水浸しとなり
張り替えた事があるそうです。
今回も上の階に原因が有るのは間違いなさそうですが
上の階はスラブの床構造で仕切られて水廻りの配管が
一部、階下の天井裏に露出しており、そこの原因なら
階下の天井裏から補修が必要。
スラブから上の原因なら上の階で床を切断し
開口して修理の必要有り。
まずは階下の天井裏を調べる事にして、取りあえずは
ユニットバスの点検口から調査。
下の画像はユニットバス天井裏に見える排水管など。
太いのは排水配管のメンテナンス掃除口など。
それ以外は階下の天井を開口しなければ見たい所の調査は不可能。
最近なら多少の穴があればファイバースコープを差し込むなどで
見れる事はありますが当時は無し。
まずは調査場所を変えて、一階駐車場の露出配管で上の階、
排水系統の配管コースを確認します。
左右の世帯別に配管の配置は対象になっているのが解ります。
ユニットバスの上付近にメンテナンス掃除口が有った画像は
下の画像では左の奥の方と同じ位置関係です。
配管の大きさとコースの取り方や納まりを見て
トイレ・洗面・流し・洗濯・・など
各所の用途別に隠されている配管が推測できます。
各階は、ほぼ同じパターンで排水配管は、施工されている模様。
階下の天井裏を切断して調査するにはこの配管コースを考慮して
切り抜く位置を決めます。
次に続く。