前ページからの続きです。
いよいよ木工事の下地段階として上部は先行し終わり
下部を残すのみ。
内壁面は下部の1/3程度は残したままで、
ここで手順が前後して床面に着手。
畳を剥がして既存床組を利用して転ばし根太で
フロアーパネルの下地作り。
普通のタタミ厚が約55~60㎜の場合なら一例として、
この現場では転ばし根太は60×30を平置きで利用すれば
高さの納まりが調整しやすい。
深い所は薄ベニヤなどのパッキン挟み、下地床が
盛り上がり根太が厚過ぎる時は
電気カンナで裏の当たりを削り高さの調整をします。
畳間の床下地は高低差に、かなりバラツキが有るのが常。
見た目には真っすぐに見えても不陸が多いのです。
フロアーパネル仕上なら転ばし根太の天場、高さ調整は
ギャップが1~3㎜以内の調整が必要。
3㎜以上の段差はフロアーパネル表面に激しい目違いや
後から各所で床鳴りのトラブルとなります。
転ばし根太の方向も出来るだけ既存根太の方向とは
90度の交差組みが荷重分散には有利。
元々の畳下地での根太組ピッチは昔なら36~45㎝で
粗い間隔が多いです。
フロアーパネルの根太ピッチは標準で30.3㎝なので
同じ平行なら古根太に乗らずズレて下地板の上に外れるので
不安定となります。
元々の根太組が腐食も無く信頼できる場合が前提で
既存物が利用できるか否かは下調べが必要。
なお、転ばし根太材は杉が安価ですが床面などの耐久性では
米松など曲げ応力の高い素材が有利なので薄物根太材など
小径材の使用場所では材種の選定は大事です。
この現場では、これ以降の画像データーは未処理の為、
ここまでで終了となりますので悪しからず。