旧市街地で、古い波板屋根に穴があいたらしく、
応急処置を依頼されました。
現地調査しますと大破では無いですが・・
なぜ?こんな穴があいたのか?
聞いてみるとネコが転落して死んでいたそうです。
なぜ?ネコが着地に失敗したのか?
そこまでは聞く気になりませんし必要も無いですし(笑)。
古い波板は全体に耐久限度を超えていますが
表面がガラス繊維の毛羽立ち剥離までは至っていませんが
強度は、少なく、かなり弱くなっています。
この建物自体、他の部分も修理が必要な所が多いらしく
古過ぎて維持が出来ないそうです。
とても古い建物で住程度も無く管理しているだけなので
僅か数年、持てば良いとの御希望。
木材下地の骨組みにFRPの波板仕上の屋根で全体が
劣化していますので本来なら、すべて剥がして張り替えが
御勧めですが、そんな事情で今回は一部しか触りません。
それも破れている所から水下のみを剥がして
下から入れ込み重ね張り。
おそらく防火地域なので古いFRP波板は
難燃材に近い為に、そのまま張り残します。
応急処置部分だけは取扱いが容易な
ポリカ波板を使用しました。
古くてもガラス繊維の素材が大分は残っているので
防火地域としては多少の効果が有り、気休めにはなりそうです。
しかし、直した場所だけ見れば、とても中途半端な補修の姿ですが
御客様の事情に合わせば妥当な対処だったと思います。(^_^;)