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最終的な段階で床タイルへの着手となります。
目地幅を入れて100㎜角×3×3の9枚張りシートタイプを
並べて仕上ます。
さすがに内壁面の半磁器タイルとは厚みや硬度が
まったく違う床用、磁器タイルなので
切断要領が重要なカギとなります。
下図の三枚は編集加工で斜め端がカットされています。
タイルカッター工具の種類は
手動、筋ケガキの表面上で傷付けて折り曲げ切断か?
ダイヤモンド電動カッター刃で回転切断するのか?
で作業効率が大きく変わります。
タイル規格サイズの1/3以上で大きめのサイズなら折り曲げ工具の
切断が可能で、それ以下の細幅サイズなら
回転刃工具での切断が妥当となりそうです。
巾が1cm以下の細幅物は切断時に割れやすく、仮に無理して
加工が出来ても、そんな細幅が、何枚も続くようなタイル割合せ納まりは
最初から割付位置決めの判断ミスかと思います。
細幅になってしまうタイル切断加工は、
とてもやりにくい作業となり耐久性も悪いです。
丁寧に手間を掛けて作業する切断方法や張り方は
施工費予算は1.5~2倍は必要な事が有り得ます。
切断面を均し加工してからダメ仕舞をする必要が有るなら、
かなり作業時間はオーバします。
やはり予算次第でケースバイケースと言った所でしょうか。
次は最終仕上として備品の取付で完了となります。
タオル掛けのガラス棒や鏡は、まだ綺麗だったので
再利用してほしいとの御要望で再び取付て活き返りました。
これで内壁タイル重ね張り仕様の浴室改装事例は終了します。
結論とすれば既存タイル壁面の上にタイルを重ね貼りは
古い壁面の起伏が少なければ施工可能です。
この内容では、かなりの基本ノウハウが必要です。