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屋根塗装1(耐久限界を超えた物件01)

古い木造共同住宅の雨洩り対策に関連した

施工例で別件としての参考例です。

 

躯体の耐用年数によって処置内容には限界が有ります。

補修をしても別な部分に問題が多く残れば
建物全体と使用目的によっては費用対効果が得られず

ムダになる事があります。

補修をしても何年後にはどうなるか?を

常に見据えて判断しましょう。
 

古い木造共同住宅で雨洩りする、この現場で

大きな課題は屋根の耐久度合いです。

現状では瓦棒板金葺きですが現状調査すると錆びが激しく

張替時期も、とっくに過ぎています。

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外壁のモルタルも剥離して脱落しているので非常に危険な状態。

外壁がこんな状態なのは建物全体で耐久限界が伺えます。

本来なら瓦棒板金葺きも新品に張替とモルタル外壁も

落して塗り替えが妥当ですが・・

そこまでしても他の問題点が多過ぎるので

オーナー様の意向で暫定処置しかしません。

この瓦棒板金葺きは葺き替えや二重被せは、せずに

サビ落しのケレンをして塗装で持たせます。

幸い昔の古い板金は厚みが有るので多少のピンホールや

クラックでも上手く行けばコーキングの防水処置と

塗装の併用でで5~10年は持たせられます。

サビ落しせずなら早く安く塗装できますが

2~3年しか持たないでしょう。

サビ落しも思い切り削り過ぎると穴があくので

手加減しながら下地ケレン処理が必要。

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強力な電動工具は危険なので手加減しながら

ワイヤーデッキブラシなどでのケレンが無難。

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狭い所は小さなワイヤーブラシで

コツコツと地味な下地の改善作業。

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ケレンした粉末はホウキやエアーブロワーなどで

吹き飛ばせば簡単ですが
隣地に飛散したら大変な問題事になります。

面倒でも最終的には掃除機で吸い取るのが無難。

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大きな屋根で面積が広いのでケレン途中で雨が降れば

雨洩りが現状よりも激しくなるので
穴あきやクラック部分は早めに埋めて

早めにサビ止め塗料をすみやかに塗ります。

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よって全面的には手を付けずその日にサビ止め塗装が

出来る範囲に留めて順次、工程を進めるのが無難です。

この現場では対処人数と面積の関係で3日間に分ける事に

なりましたが天候にも恵まれ、ちょうど良いペースで

安全な工程となりました。

次は仕上に進む。