古い建物で和洋兼用型水洗トイレを腰掛け式に改造する事例です。
下の画像は腰壁と床がタイルで上壁は土壁仕上になっている
解体前のトイレ現状。
現状の納まりは良く有るタイプですが、段差と座り込みは、
お年寄りにとっては足腰の負担で使用が困難となります。
内部改造で大きな分かれ目は床や腰壁タイルの
下地作り内容の違いで施工の進展を左右させます。
床タイルを叩いて空隙音がすれば木下地のはずで
解体は容易な見込が出来ます。
中身が詰まった埋め戻しの感触が有れば、
埋め戻し下地の構造内容が予測できます。
その場合は解体手間と残土搬出と足元廻りの腐食度合いが
問題となります。
幸い、この現場では床下も腰壁も木下地だったので解体は容易でした。
給水の配管は隅付けタンクだったので止水栓の位置は
下の画像のように移変します。
土壁に配管が絡む部分は土壁を掘り込んで給水管を、
なるべく隠ぺいします。
注意が必要なのは腰壁下地の釘やビス止めの際は
配管貫通の破損トラブル回避策が必要。
違う見かたをすれば、こんな配管納まりが現実に有るので
内壁面に対して不用意なビス止めは、
とても危険な事が解ると思います。
便座用の電源用配線も先行して入れ込みます。
当然、アース線も必要です。
普通は土壁下地は下まで繋がっているのが基本ですが・・
なぜかこの現場では下部が途切れているので珍しいですが
物資不足気味の大昔の建物なら偶にはあります。
次に続く。