内壁の化粧ボードも多種多様有り。
素材が軟質系と硬質系で大きく異なります。
さらに軟質系でも石膏ボード系とパルプセメント系の二種。
硬質系はスレート系と樹脂系や樹脂とアルミなど複合系の三種。
大きく分けても素材の違いで五種。
後はグレード別や色、柄別などで材種の範囲も多岐に渡ります。
この現場では石膏ボード下地にビニールクロス仕上済みの
普及品タイプを使用。
一番、低額品は石膏ボードに紙にプリント印刷柄が
当時は有りましたが汚れが付きやすく
水拭き掃除に弱い表面処理なので厨房には不向き。
施工の要点は表面クロスを縦継ぎ手のコバに巻き込んでいるので
木工ボンドで接着貼りの場合はビニールクロスに白ボンドは
接着不良となるのが注意点。
裏面への余分な巻込みはカッタナイフで切り取り剥がして
接着する必要有り。
ドウブチの横桟木は約30㎝ピッチ。
継ぎ手の裏下地は無しか、縦に切り込みか、
横に空継ぎ入れの三種が多く目的に応じて対処。
この現場ではジョイントは横に
空継ぎ入れとしました。
後付け見切りも取り付けてほぼ終了。
部屋の中に邪魔になりそうな独立柱は
既存の二階からの通り柱です。
出来れば抜きたかったのですが切って一階の小屋組みで
上からの荷重だけは受けれますが、
一番、怖いオカグラ増築となり耐震的には
とても弱い構造となりますので耐震策がなければ絶対禁止。
御客様も理解されており柱を利用したレイアウトをすれば
問題無いとの事で温存です。
後で四方は化粧ボードで巻きます。
厨房なので、なにか固定する為のポールが必要になれば利用可能。
もしデザインの理由でその柱を切って欲しいと
デザイン優先で主張し関係者などが要求してくれば・・
ハッキリとお断りし、まだ付け柱で抱かし補強したいほどです。
次に続く。