前ページからの続きです。
雨洩りによる剥がれである事が判明し防水処置も終えたので
今後は繰り返される事も無くなり安心して天井補修にかかれます。
雨洩り原因による最後の剝れ状態を再掲載です。
天井仕上げ材の商品名はダイケンのシンプル02でとても柔らかい素材。
一枚の規格サイズは長さ606×巾303×厚さ9㎜で本実継手です。
雨洩りの水分を含むと膨張率が大きいらしく湾曲して膨れ、
垂れ下がり接着剤の跡を残し千切れています。
こうなる前になった最初の膨らみ発生トラブル時は
一回目の張替え当初の施工時に接着剤の付け忘れか
位置ハズレで垂れ下がったのか?
と自分の施工ミスかと思い込んだまま膨れ下がり部分は
剥がさず慎重に押え直しビスで固定しビス頭を
カラーコークで色合わせして補修を終えていました。
剥していなかったので接着不良の有無は解りませんでしたが
今回は自然に剝れて落ちてしまっているので下地は見えています。
接着剤の残り跡が有りますので施工ミスでは無かったようです。
天井板の浮いているところがまだ一部、残っていますが、
どこでも切断すると後が面倒。
本来の継手位置を残して所定の位置で切断しないと
仕上がりの見栄えが悪くなります。
剥がれて浮いたままの状態でもヘタに剥がさず
規格の継手部分が残っていれば温存。
本実継手なので突き付け継手のように、どこでも
入れ込み直しは出来ません。
生かす所は丁寧に残して浮き部分は裏にヘラで
接着剤を付けて押さえ戻します。
接着跡の残り跡などは厚みが1㎜以上有るとノミやスクレパーで
削って剥した方が無難です。
この天井仕上げ材は素材が柔らかいので1㎜程度の突起は
厚み方向だけなら押し付ければ引っ込んでくれる可能性は有りますが
本実継手に差し込む為に横に少しずらす必要が有り
こんなにたくさんの厚み違いの出っ張りが有れば
すんなりくっつける事は困難です。
面倒でも慎重にノミで大きな厚み残りだけでも削り取ります。
この程度で補修面積が少ない場合は手道具の
このような下地処理で良いですが取りにくいので
広範囲ならディスクサンダーなど電動工具で削り落としや
場合によっては下地板その物を取替が必要となります。
破損した天井仕上げ板の貼り直しは何処で入れ込みか?
切断突き付けか?
廻りブチは外せて逃げられ余地は有るのか?・・など
手順や要領などは条件次第で展開が色々と詳細になるので、
ここでは割愛します。
この現場では本実差込継手は切り取り突き付けにして仮止め釘で
接着を仮止めしたり直接表面を最低限の範囲でビス固定し
ビス頭は内装カラーコークで色合わせ補修します。
この天井仕上げ材で隙間やキズ直しはカラーコークの
ホワイト色合わせで、なんとかなります。
天井仕上げ材の種類によっては、この一部、張替えでは
見栄えが悪く成立しない時も多く有ります。
その場合は部屋全体を張替えになります。
一部の補修が可能か全体に及ぶべきかは最初の判断が重要です。
これで雨洩りが関連した天井一部補修の事例は終えます。