とても古い屋根瓦の雨洩り修理の事例です。
下図は編集加工で斜め端がカットされています。
平型スレート瓦ですが西日本の特定地方だけかも知れませんが
通称(二本線)と呼ばれる旧式の平形セメント瓦です。
この後が(三本線)と呼ばれる平形とS形スレートに替わりました。
単にS形と呼ぶと・・スパニッシュと呼ばれるもっと
高級なS形釉薬瓦と混同します。
旧式の平形セメント瓦は、まだまだ古い家屋には存在しています。
この平形セメント瓦は、とにかく踏み割れしやすいです。
塗装が劣化している物は雨が染込んで、せんべい菓子のように
脆くなっている物があり葺き重ねの部分を踏んで歩いても
二枚とも割れるような危険状態も多く有ります。
塗装が剥げると雨洩りも、しやすく水の切れが悪く
浸透し裏に雨水が浸み出します。
薄いフェルト紙を敷いていても劣化しボロボロになり
野地板が腐食した上を無防備に歩くと屋根瓦ごと踏み抜き、
落ちて室内の天井を突き破り転落する事も当然あるでしょう。
この現場では瓦の痛みが、ひどくなった原因は
古い木製の物干し場が乗っていた為に
瓦に、ひび割れが始まり痛みが進行したと思われます。
その古い物干し場はこんな感じで存在していましたので、
まず撤去しました。
別棟からの撮影で実際の一階屋根が隠れて↑見えません。
撤去跡の地瓦の痛みは、やはり、ひどかったです。
下図は編集加工で斜め端がカットされています。
この建物は近い将来に解体撤去するらしいので
最低限の対処しかしません。
痛みの状態や範囲と今後の使用年数を見込んで
必要な部分だけを瓦の並べ替えと
一部だけ下地補修をする事にしました。
施工は次のページに移ります。