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セメント瓦修理1(旧式の二本線平型01)

とても古い屋根瓦の雨洩り修理の事例です。

下図は編集加工で斜め端がカットされています。

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平型スレート瓦ですが西日本の特定地方だけかも知れませんが

通称(二本線)と呼ばれる旧式の平形セメント瓦です。

 

この後が(三本線)と呼ばれる平形とS形スレートに替わりました。

 

単にS形と呼ぶと・・スパニッシュと呼ばれるもっと

高級なS形釉薬瓦と混同します。

 

旧式の平形セメント瓦は、まだまだ古い家屋には存在しています。

 

この平形セメント瓦は、とにかく踏み割れしやすいです。

 

塗装が劣化している物は雨が染込んで、せんべい菓子のように

脆くなっている物があり葺き重ねの部分を踏んで歩いても

二枚とも割れるような危険状態も多く有ります。

 

塗装が剥げると雨洩りも、しやすく水の切れが悪く

浸透し裏に雨水が浸み出します。

 

薄いフェルト紙を敷いていても劣化しボロボロになり

野地板が腐食した上を無防備に歩くと屋根瓦ごと踏み抜き、

落ちて室内の天井を突き破り転落する事も当然あるでしょう。

 

この現場では瓦の痛みが、ひどくなった原因は

古い木製の物干し場が乗っていた為に
瓦に、ひび割れが始まり痛みが進行したと思われます。

 

その古い物干し場はこんな感じで存在していましたので、

まず撤去しました。

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別棟からの撮影で実際の一階屋根が隠れて↑見えません。

撤去跡の地瓦の痛みは、やはり、ひどかったです。

下図は編集加工で斜め端がカットされています。

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この建物は近い将来に解体撤去するらしいので

最低限の対処しかしません。

 

痛みの状態や範囲と今後の使用年数を見込んで

必要な部分だけを瓦の並べ替えと
一部だけ下地補修をする事にしました。

 

施工は次のページに移ります。